みなさん、こんちには。
渋谷の田中會計事務所です。
最近頻繁にブログを更新しております(笑)
さて、今日は商売の鉄則シリーズ第一弾として、損益分岐点売上高というものをご紹介します。
会社の財務諸表を読み解く上でも大事な指標ですので、ぜひご活用ください。
損益分岐点売上高とは、ズバリ、最低これだけ売らないと赤字になってしまう最低ラインの売上高をいいます。
たとえば、損益分岐点売上高が、100だったら、100売って初めて収支がトントンになるラインのことです。
売上が100を下回ると、赤字に転落です。
では、どうやって出すのか?
①まず、売上総利益率を計算する。
→売上総利益率(粗利率)=(売上高ー仕入高)÷売上高×100で出ます。
②固定費を計算する。
③固定費÷粗利率で損益分岐点売上高ができます。
【設例】
・毎月の売上高:200万円
・毎月の仕入高:100万円
・給与:30万円
・家賃:10万円
・その他:10万円
①粗利率を計算する。
200万円-100万円=100万円(粗利益)
100万円÷200万円×100=50%(粗利率)
②固定費を計算する。
→30万円+10万円+10万円=50万円
③損益分岐点売上高を計算する。
50万円(固定費)÷50%(粗利率)=100万円
ゆえに、毎月最低100万円を売らなければ赤字になってしまう。
検証してみると、
100万円×粗利率50%=50万円の粗利益となる。
そこから、固定費の50万円を差し引いてゼロ。つまり、収支トントン。
商売の鉄則とすれば、ここから、黒字に持っていくのは、簡単。
売上を増やすか、粗利率を上げるか、固定費を下げるか。
これしかありません。
売上を増やす。そりゃそうですよね。
売上の成長がなかなか見込めないときは、利益率を上げます。
たとえば、粗利率を10%上げてみると・・・。
50万円÷60%=833千円が損益分岐点売上高となり、167千円ほどハードルが低くなります。つまり、黒字化しやすいということ。
粗利率を上げるのが厳しければ、固定費を下げる。
固定費を5万円さげた場合、
45万円÷50%=90万円が損益分岐点売上高となり、10万円ハードルが低くなり、黒字化しやすくなります。
おさらい。
①固定費を粗利率で割って損益分岐点売上高を出す。
②損益分岐点売上高を売って初めて収支トントン。
③黒字化するには、売上を増やすか、利益率を上げるか、固定費を削るしかない。
シンプルですが、大事です。ご参考ください。
渋谷で開業60年。
経営者とともに悩み、ともに喜ぶ。
田 中 會 計 事 務 所
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